登山はいいぞ!
はじめまして。登山はいいぞおじさんことひらちんです。
ソロ登山が好きなので、ソロの観点から登山についてアレコレを綴っていきたいと思います。
一人で登山をやってみたい!…という方に少しでもお役に立てればと思っています。
まずしっかり準備したいものは道具よりもマナーや心がける事
ザックに靴にカッパにヘッドライトにコンパスに地図にetc…と登山に必要な道具はたくさんあります。特にソロだとなおさらよく準備していかないとなりません。もちろん道具は大事ですがそもそも登山に限らずその場でのマナーも大事ですし心がけ一つで遭難も防げます。正直ソロじゃなくても大事なことではありますが、リスクが高いソロ登山者には一層気を付けて頂きたいと思います。以下に大事だと思うマナーや心がける事を綴りますので参考にしてください。
マナー
マナーは必ず守らないとならないものではありません。やむを得ず守れないこともあるでしょう。ですがなるべく守ったほうがいいでしょ。他登山者とのトラブルも避けられるし。
あいさつをする
街中ではすれ違う人にいちいちあいさつはしませんが、山ではすれ違う人にはあいさつしましょう。大きな声である必要はありませんが、なるべく元気に「こんにちはー!」ってね。
実は山でのあいさつはそれなりに意味があります。あいさつを交わした相手にこの先の道の状態や野生動物のことなどの情報交換のキッカケになりますし、声を交わすことによって相手の印象が残りますので相手や自分が遭難したときの情報提供を捜索者にできますししてもらえます。自分の身を守るという意味でもあいさつは積極的に。
中にはあいさつしても返事をしない人がいたりしますが、気にしないようにしましょ。
あいさつしない人はきっとおなかが痛いんだよ。ポンポンペイン。
植物保護に努める
とっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ。という言葉があります。山で咲くお花とかを「採」っちゃダメですが写真は「撮」ってもオッケー。 今の時代、「録」るのもアリ 。歩くわけだから足跡は残してもいいけど、ゴミとかは残しちゃダメですよ。もちろん便もね。…という感じの意味です。
山で咲く花、いわゆる高山植物などには、法律で守られているものもあるため採取すると罰則されたりします。不用意に摘んだりしないようにしましょう。あと写真撮ってもいいですが、登山道からは外れないようにしてください。登山道を見ればわかると思いますが、人の踏み跡にはほとんど草木が生えませんし、下手に踏み跡を作ってしまうと道迷いの原因にもなります。
ゴミも必ず持って帰りましょう。登山で出るゴミはほとんどが食べ物関係です。食べ残しだったり入ってた袋だったりですね。食べ残しなんて捨てていくと最悪です。野生動物がそこに寄って来るようになってしまいますからね。熊なんて来られたらどうしようもないです。袋だってほとんどビニールの袋でしょうから自然には還りにくいでしょう。出たごみは必ず持って帰りましょうね。余裕があるなら落ちてるゴミを拾いましょう。
山におじゃましてるという気持ちで!
すれ違いのときは登り優先
登山道は基本的にせまいです。一人が通れるぐらいのスペースしかないことが多いので、登りの人と下りの人でぶつかった場合はなるべく登りの人を優先させてあげましょうねって事ですね。
そもそもなぜ登りが優先なのかと言うと、まず一つは下りのほうが相手に気づきやすいのですれ違いスペースを確保しやすいという事、もう一つは下りのほうが落石を起こしやすく登りの人にケガさせてしまうかもしれないという事です。こういった理由から登り優先と言われるようになった訳ですが、基本的には声かけあって譲りあったほうがいいです。というかそのくらいの余裕を持って登山しましょうぜ!
道路交通法の左方優先と似たような感じ。
心がける事
登山中に心がける事です。主に遭難防止の意味合いが強いです。
あいさつをする
山ですれ違う人には元気にあいさつをしましょうってマナーでも言ったー!情報交換のキッカケになるし、相手や自分の遭難時に情報提供もできるってお伝えしたところすね。
ではなぜ心がける事の項目にもあるのかと言うと、あいさつできることを休憩や撤退の基準にしてほしいからです。すれ違いのときに元気よくあいさつできれば問題なし。登山続行だー!…ですがもし疲れてたり息切れして苦しいからあいさつするのが億劫になっていたら、それは余裕がなくなっている証拠でしょう。あいさつする程度の余裕がないのに正確な道を歩けますか?落石に気づけますか?野生動物に気づけますか?はたまた最後まで体力持ちますか?どれも重大な事故になります。一度立ち止まって休憩しましょ。
登山はおしゃべりしながら歩くペースが一番いいと言われています。ソロではこれができませんから、あいさつを基準にしましょう。
あいさつじゃなくて、独り言でもいいかもしれない。山だと独り言多いしね!(個人差があります)
行く山への登山届の作成と事前調査をする
行きたい山の登山口までのアクセス方法や、山頂までかかる時間、どんな難所があるのか、その山の標高と登山口からの標高差などを本やネットから調べて登山届を作ってください。山によっては登山届の提出が必須の場所もあります。遭難時の生存確率を少しでも上げるために(ソロは特に)提出するほうがいいです。
あと登山届に記入するような情報で事前調査はオッケーなんじゃない?と思うかもしれませんが、大間違い。問題なく通れた道が、次の日の雨で土砂崩れが起きて通れなくなるなんて話は珍しくありません。他にも台風で倒木して登山道が塞がれたり、冷夏の為雪解けが遅く軽アイゼンやチェーンスパイクがまだ必要だったりなど、季節やその年の状況によっても道は変わってきます。ですのでなるべく最新の登山道情報を入手するようにしましょう。今の時代ネットですぐに調べられるので使わない手はないですね。
自分はツイッターやインスタグラムなどのSNSで調べています。
撤退する勇気を持つ
「ここまで来たんだから…」「ここまで来るのにいくら払ってると…」うんうん。よーく気持ちは分かりますけど、この先進むの無理だよね。帰ろ?…と言ってくれる人がソロではいません。なので自分で判断しないとです。・体調に違和感があるとき・遠くで雷が鳴り始めたとき・コースタイムを大幅にオーバーして、下山時は真っ暗になる可能性があるとき などなど、少しでも判断に迷ったり無理だと思ったら撤退するようにしましょう。
帰ってこないと次はないのだ。
まとめ
細かく言えばまだまだあるマナーや心がける事ですが最低限はこの辺りを覚えてください。
そもそも初心者はソロではなく、だれかと一緒に行くほうがいいです。(えぇ…)
ベストは経験者と行くこと。経験者が周りに居なければ初心者同士でよく調べてから行くこと。やむを得ずソロで行く場合は、人の多い山を選ぶこと。
ソロ登山はパーティ登山とは違った楽しみがあります。事故無く無事に帰ってくるためにマナーや心がける事はしっかりやりましょう。