今回はスノーピークのアルミパーソナルクッカーセットの紹介です。
登山にヨシ。キャンプにヨシ。のクッカーで、湯沸かしOK、インスタントラーメンOK、鍋物もOK、ご飯も炊けるというとても万能で便利なクッカーです。
そんなクッカーを買って5年の僕がメリットとデメリットを紹介するとともに、どんなものを作ってきたかを綴っていきます。
アルミパーソナルクッカーの紹介
まずは簡単に仕様と特徴をば。
仕様
Lポット | Lポット蓋 | Sポット | Sポット蓋 | |
直径 | 148mm | 155mm | 126mm | 132mm |
高さ | 80mm | 36mm | 76mm | 32mm |
容量 | 1,150ml | 550ml | 800ml | 350ml |
収納サイズ
直径:155mm
高さ:100mm
重量
500g
素材
アルミニウム
横に広い浅型クッカー
登山でよく使うような深型クッカーと違い、広めの浅型クッカーなので鍋物などの煮込む料理もやりやすいですし、手入れもしやすいです。鍋のちっちゃいバージョン的な感じでつかえますね。
アルミ製なので熱伝導が良い
アルミニウムは熱伝導率が高い為、お湯も沸かしやすいですし、調理での火加減もしやすいです。逆に山の上などの寒い場所では、温めた料理が冷めやすくもなりますので注意が必要です。
大小重ねて収納出来てすっきり
大きいポットの中にセットである小さいポットがそのまま入りますので、割とコンパクトに収納できます。小さいポットの中にガス缶やカトラリー類などを収納出来ればかなりすっきりします。ピタッと収納できると気持ちがいいですよね。
買った理由
実はプリムスの深型クッカーをもっていたのですが、山でご飯を食べたいなぁと思い立ち、良いクッカーが無いかとお店を回って色々と探していた時に偶然見つけたのがこれでした。
これなら大小で二つあるし、ご飯を蒸らしている間に味噌汁とか別のおかずも作れるなと考えた為ですね。
買ったお店では3,500円と比較的安価だったのも良かったです。
使ってみて良かった点
登山にキャンプに丁度いい大きさ
アルミパーソナルクッカーは1人~2人で使うにはちょうど良い大きさです。登山ではちょっと大きいという意見もありますが、お湯も沸かしたいし、焼き物もしたいし、ご飯も炊きたいという欲張りな僕にはストレスなく使えるこの大きさがちょうど良かったです。
用途で使い分けられる
SポットとLポットがあって、さらにそれぞれ蓋もついてくるので様々な用途で使えます。
Sポットはお湯を沸かすのと、一人分のご飯を炊くのにちょうど良く、蓋は皿替わりにもなります。
Lポットはインスタントラーメンや鍋物を作るのにいい感じで、蓋はスパゲティが作れます。
キャンプでは直接火にかけても大丈夫。その場合はススで真っ黒になっちゃいますが、使い込むたびに見た目に味がでていい感じになります。キャンプ芸人のヒロシが使ってるやつは真っ黒ですがカッコいいですよね。あれもアルミパーソナルクッカーだと思いますよ。
気になったところ
キャップを付けたギガパワーガス250のOD缶がスタックできない
ギガパワーガス250イソorプロイソがキャップをした状態だとSポットに丁度スタックできません。キャップを取ればスタックできますが、それ以外のものは一切入らないです。シンデレラフィット過ぎるためカトラリーやストーブが入りません。それらを別の入れ物に入れる必要があります。
とは言え、キャップを取ればスタックできるわけですし、長期の縦走と言う訳でもなければ110のタイプで十分ですから。正直なんとかなります。
火加減が難しい
使っている火器もかかわってきますので一概には言えませんが、炒めたり焼いたりで焦がしやすいです。これはアルミ素材全般にも言える事なのですが、火の熱を良く通すため火力が強いと表面がすぐに焦げてしまったけど中はまだ冷たいなんてことに。よくソーセージを焦がしました。
ですが火加減を上手に調節すればいい感じで使えますので、試行錯誤してみてください。
登山で実際作ったもの
料理はあまり得意ではないので見た目がアレなのは察してください(泣)
お湯を沸かす
アルミという事もあり、火にかければ寒くてもしっかり沸いてくれます。
お湯を沸かすという用途に限ってはSポットでも少し大きく感じますので、カップラーメンのためにお湯を沸かすだけとかの用途なら、他のもっと小さいクッカーの方がいいのかと感じます。とは言え、そこまで邪魔になるほど大きいわけでもないので、まぁいいかなって思いました。
あと、いわゆる口が無いので、お湯を注ぐときにちょっと注意が必要な感じです。
インスタントラーメンを作る
Lポットで作れば普通に使えます。インスタントラーメンの方が若干大きいですが、Lポットも十分な大きさがありますので、こぼさずに作ることができます。
Lポットとインスタントラーメンは縦走で必ず持っていく組み合わせです。
ソーセージなどを焼く
アルミの特性上焦げ付きやすいですが、火力次第でなんとかなります。Lポットの蓋をフライパン代わりにすれば調理しやすいですが、油や焦げ目がこびりついてしまい手入れが大変なので、写真のようにアルミホイルを1枚かませると、あとのお手入れが簡単になります。
スパゲティを作る
Lポットの蓋を使って丁度良く作れました。もちろんLポット本体の方でも作れます。
水の調整が難しいです。山でゆで汁を捨てるわけにもいきませんので、丁度蒸発しきる量にする必要があります。とは言え蒸発させすぎると今度は蓋にベタベタとくっついてしまい、掃除が大変になっちゃうので、水気がちょっと残ってるけどまぁいいかって感じが、味と洗う手間のバランスが丁度良い感じだと思います。
ご飯を炊く
一合の米に200ccの水で炊いておおむねうまくいってます。固かったり、柔らかすぎたり、焦げたりといったことは今のところありません。
いつもそこそこおいしく炊きあがってくれるので結構満足しています。
すき焼きを作る
食材を持っていくのがちょっと大変ですが、すき焼きも結構いい感じで作れます。Lポットなら2人~3人分を作っても大丈夫そうです。
すき焼きを夜作って、朝はごはんを使っておじやにしてみてもいいかもしれませんね。
アルミパーソナルクッカーはこんな人へオススメ
色々と用途の幅が広いアルミパーソナルクッカーは次のような人にオススメです。
・登山中に簡単な料理をしたい
・少し大きくてもいいから料理しやすいクッカーにしたい
・登山でもキャンプでも使いやすいものがいい
このように万能型のクッカーを探している人には刺さるのではないかと思います。
逆に、
・ウルトラライト志向
・登山で料理はしない
と言った方にはあまりオススメできません。特化型を買った方が良いでしょう。
最後に
今でこそ他のクッカーも購入し、色々使ってきましたが、万能さという点ではこのクッカーが一番優れていると感じます。使いやすいですし、登山に持って行ってもそんなに邪魔にはなりません。ホントに便利だなぁと思いますよ。
良いクッカーに巡り合えてほんとに良かったです。
ちなみに全く同じ形で「チタンパーソナルクッカー」というのもあります。
その名の通りチタンで出来ていて、重さが336g(だったかな?)と軽量です。もちろんお値段は倍ぐらいしますし、チタンとアルミの違いを理解したうえで使用することをお勧めします。